那須ジャーナル

2021.11.30

お米の学校:エピローグ

■エピローグ~お米の学校は次のステージへ
監修者である稲作本店(farm1739)の井上夫妻に、全五回にわたり開催された「お米の学校」について想いを聞いた。
「田んぼの役割や意味を、夏には虫をテーマにするなど、いろいろな角度からお客様に伝えられたのが良かった。一年目としては上出来だと感じている(井上敬二朗さん)」。
「私たち農家だけで頑張っても消費者には、なかなか声は届かない。リゾナーレのスタッフと一緒に活動することで、広がりができたと実感する(井上真梨子さん)」
概ね期待通りの成果だったようだが、一方で「参加者との交流をもっとしたかった」という声もあがる。
リゾナーレのスタッフはといえば、コロナ禍での開催、自然が相手で想定通りにゆかないなど大変なことも多かった。だが、開催を重ねるにつれ、参加者の様子に確かな手ごたえを感じ、すでに先々へと目は向いている。

旅先で交流し暮らすように旅をしたいニーズ、またSDGsへの意識も高まっている。那須で生活するひとりとして、米農家として、日本初のアグリツーリズモリゾート運営スタッフとして、「お米の学校」を通じてできること、やりたいことは、まだまだある。

そんなみんなの思いは、お米の学校2022へと受け継がれる。「お米」が育む交流はさらにパワーアップし、来春、再び開催が予定されているという。
来年も、そしてその先も。多くの笑顔が田んぼに溢れ、「自らの行動が、環境や将来へどうつながるのか?」を考えるきっかけに、「お米の学校」がなりますように。

文:村田 和子