那須ジャーナル

2019.11.08

エピローグ

2019年11月1日。那須町の天気は……晴れ。今日は「リゾナーレ那須」の開業日だ。
自宅の窓から澄み渡る空を眺めつつ、開業で賑わうリゾナーレ那須の地へと思いをはせる。

「アグリツーリズモ」という日本では馴染みのない旅のスタイルに、「リゾート」の魅力をどう組み合わせるか?難しい問題を模索し、試行錯誤する姿を見守った日々も一旦のゴールを迎えた。密着した4ヵ月間の出来事が、走馬灯のように次々に浮かんでくる。

自然が相手の農業では、手探りですすめることや苦労や想定外も多かった。そんな「リゾナーレ那須」の開業決起大会で、星野代表は次の言葉を贈った。

「スムーズな開業なんてつまらない。苦労を一緒に乗り越えた仲間は、強い絆で結ばれる。何年たっても開業時のメンバーは、様々なことを語り合える特別な存在になる。」

星野代表の言葉を借りれば、リゾナーレ那須の開業は「このうえなく面白い経験」であり、多くを学び成長する機会になったことだろう。中瀬総支配人は「信頼関係の強い、同じ方向を向いて一丸となれるチームになった」とスタッフの成長に目を細め嬉しそうだ。

開業プロジェクトはゴールを迎えたが、「リゾナーレ那須」の日本初「アグリツーリズモリゾート」としては、今日がスタートだ。春夏秋冬の自然や農家の営みに多くを学び、苦労することもあるだろう。お客様を迎えることで気づき、進化することも大いに違いない。
1年後、そして数年先、どんなリゾートに成長しているだろうか?
「リゾナーレ那須を創る」挑戦は、これからも続く。

開業おめでとう

文:村田 和子