那須ジャーナル

2019.11.08

第11回 いよいよお披露目。プレス発表会開催!

(取材日:10/29)

「星野リゾート リゾナーレ那須」のお披露目の時がやってきた。

地元栃木県はもちろん、首都圏から多くの記者やカメラマンがプレス発表会に集まり「日本初のアグリツーリズモリゾート」への関心の高さがうかがえる。星野代表の挨拶も、いつも以上に熱がこもっている。というのも、星野リゾート創業の地「軽井沢」では、自然との共存を重視し、エコツーリズムに20年以上前から取り組んでいる。エネルギーの自給、ゴミは28分別して再利用するなど環境への配慮は、「農業」との親和性が高く、リゾナーレ那須には特別な思いがあるのだという。

中瀬総支配人は農夫スタイルで登場し、「POKO POKO」前では、アグリツーリズモリゾートらしい開業セレモニーが行われた。

施設の内覧が始まり、いよいよスタッフの出番だ。
大勢の記者が一度に集まるのは開業ならでは。自分たちの創り上げてきたサービスがどう受け止められるのか……不安と緊張のひとときに違いない。

POKO POKOでは、釜で焼いた出来立てのピッツアが振舞われ、味も格別!釜であっという間に焼きあげられる様は圧巻、「ピッツアづくり」のアクティビティは、子どもの食育にいいだろう。「OTTO SETTE NASU」のテーブルには、美しい料理が並べられ、スタッフの説明に耳を傾ける記者、料理を熱心に撮影するカメラマンの姿が見受けられる。

アグリガーデンでは、ファーマーズレッスンのデモンストレーションが行われた。雨が降り、今日はハウス内の畑で「カブの間引き」をするという。成長の良いカブを残し、10センチごとになるように間引くのだが、どれを残すべきかの目利きが、なかなか難しい。大勢の大人が童心に返り、無心で土に親しむ様子が印象的だ。

アテンド、説明、デモンストレーション、表には出ないたくさんの任務……それぞれのポジションで頑張り、発表会をやり遂げたスタッフがPOKO POKOへ集まってきた。これから開業の決起大会が行われるという。

スタッフひとりひとりが開業にかける思いを発表、大きな白い布に描かれた木の幹に、野菜で出来たスタンプを押し、花を咲かせていく。スタッフが「ワンチーム」となる瞬間、思わず胸が熱くなった。準備に追われ疲れはピークのはずだが、表情はみな晴れやか。開業に向けた気力も十分だ。

開業日は、みんなの表情のように、晴れやかな天候に恵まれますように。切に願いながら雨模様の那須を後にした。

文:村田 和子