那須ジャーナル

2019.10.11

第7回(前編) 自然と調和し、四季を感じる。リゾナーレ那須の客室とは

(取材日:8/22)

8月のお盆休み明けに、やっと建物の引き渡しが完了した。スタッフは、ビニールハウスのオフィスに別れを告げ、冷房完備の快適さに、ほっとした様子だ。私はといえば、待ちわびた客室の見学ができると聞き、胸を躍らせながら、広報担当の東谷さんの案内で向かった。

42,000坪という広大な天然生林が広がる敷地の中に、客室はわずか43室。コンパクトな客室でも、広さは約50平米と、ゆったりとした贅沢な造りであることがみてとれる。客室は大きく本館と別館に分かれており、フロントでチェクインした後のアプローチがそれぞれ異なる。まずは森の遊歩道を抜け、2階建ての戸建てが点在する本館へ。

デラックスメゾネットは、1階がリビング、階段を上った場所は寝室となっている。一階を見下ろすメゾネットは、秘密基地のようで、子ども達がうれしそうにはしゃぐ声が聞こえてきそうだ。

吹き抜けで天井が高いリビングは一面がガラス張り。森の緑や田んぼの田園風景を望み、部屋に居ながらにして、四季の移ろい、時間・天気で変わる景色を体感できる。リビングに続くように配された屋外のテラスも、天気の良い日には読書をしたり森林浴をしたりと思い思いに過ごせそうだ。

内装は、淡いグリーンに木目を生かしたナチュラルな雰囲気で、草花をモチーフにしたコンテンポラリーな絵がアクセントを添える。テーブルには、桜の木で作られた鍵置き、他にも四季を身近に感じられる仕掛けがあり(※詳細は訪れてからのお楽しみ)、これらは「自然とのつながりを客室でも感じて欲しい」というスタッフの思いから生まれたという。

「鍵は置き場に困ることが意外と多いと感じていました。鍵も桜の木で作り、置くとちょっとしたオブジェのようになります。リゾナーレ那須には多くの桜があり、春になるとピンクに染まる光景をイメージして「桜の木」をセレクトしました(東谷さん)」

文:村田 和子